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Mくん近頃調子に乗ってるんですよ。

とは、Tさん4年生のつぶやき。

「Mくん」は当教室の卒業生で、Tさんのお兄さんです。

もう、高校生になりました。

そのMくんが「調子に乗っている」とは、いったい・・・


Tさんに詳しくたずねてみると

「友達とばっかりいて、家族と一緒にいないんですよ」

なるほど。「Mくん」は順調に発達しているようで・・・


「つまり、TさんはMくんが最近一緒にいることが少なくなってきて

淋しいということでしょうか?」と問うと

こっくりとうなずきました。


多くの親御さんは、子どもが成長と共に段々手元から離れ巣立っていくのを

喜ばしいと思いながらも、どこか淋しさも感じておられるのでは・・・。

あまり言葉にはしないでしょうけれど。


きょうだいでも似たような感覚を持つのですね。


私自身は、三人いるわが子からこのようなことを聞いたことがなかったので

意外でした。

むしろ、長男が進学で家を出たとき、とっとと長男の荷物を小屋裏へ押しやり、

自分の部屋ができたと喜んだ次女を見て、きょうだいってこんなものかと慰められもしたものです。


ぼうけんでは、日常のちょっとした思いを言葉にして、対話する時間を大切にしています。


「調子に乗っている」という表現も、実はストレートに「淋しい」というのは照れくさかったために出た言葉かもしれませんね。

Tさんが順調に発達している証とも言えます。





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