Mくん近頃調子に乗ってるんですよ。
- 荒牧 直子

- 8月16日
- 読了時間: 2分
とは、Tさん4年生のつぶやき。
「Mくん」は当教室の卒業生で、Tさんのお兄さんです。
もう、高校生になりました。
そのMくんが「調子に乗っている」とは、いったい・・・
Tさんに詳しくたずねてみると
「友達とばっかりいて、家族と一緒にいないんですよ」
なるほど。「Mくん」は順調に発達しているようで・・・
「つまり、TさんはMくんが最近一緒にいることが少なくなってきて
淋しいということでしょうか?」と問うと
こっくりとうなずきました。
多くの親御さんは、子どもが成長と共に段々手元から離れ巣立っていくのを
喜ばしいと思いながらも、どこか淋しさも感じておられるのでは・・・。
あまり言葉にはしないでしょうけれど。
きょうだいでも似たような感覚を持つのですね。
私自身は、三人いるわが子からこのようなことを聞いたことがなかったので
意外でした。
むしろ、長男が進学で家を出たとき、とっとと長男の荷物を小屋裏へ押しやり、
自分の部屋ができたと喜んだ次女を見て、きょうだいってこんなものかと慰められもしたものです。
ぼうけんでは、日常のちょっとした思いを言葉にして、対話する時間を大切にしています。
「調子に乗っている」という表現も、実はストレートに「淋しい」というのは照れくさかったために出た言葉かもしれませんね。
Tさんが順調に発達している証とも言えます。



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