幸せな授業の終わり
- 荒牧 直子

- 8月16日
- 読了時間: 2分
更新日:8月24日
授業がもう終わろうという頃、Sさん・3年生のかわいらしい目が、何かに気付いたようでくるっと動きました。なんだか心ここにあらずといったようにも見えます。
どうかしたの?ときくと
「ご飯ができた」
今日はどなたが作ってくれたの?
「にぃにです」
「にぃに」は当教室の卒業生で、お節料理や茶碗蒸しも手がけるほどの料理の腕前の持ち主でもあります。
その「にぃに」が今日は腕を振るってパスタを作ってくれたそうで
きっと、妹のSさんの授業が終わるのに合わせて調理したのではないかと思いました。
なぜなら、私の知る限り「にぃに」がいつも手際よくささっと一品を仕上げるのを目撃してきたからです。
美味しいパスタが冷めてしまうのは、だれにとってもいいこと無し。
授業時間は40秒残っているけど今日はこれでおしまい。
またねー。さようならー
と授業を終わりにしたのでした。
ちょっぴり幸せな気分。



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